トンキンハウスより1999年8月5日にPS用ソフトとして発売され、大人気となった恋愛AVG『Lの季節 〜A piece of memories〜』。今なお根強いファンがいるこの名作の続編が、9年の沈黙を破り、5pb.からPS2用ソフトとして発売決定!!
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この『Lの季節2 −invisible memories−』は発売元は変わったものの、プロデューサーに盛 政樹氏、ディレクターに松原達也氏、シナリオライターに久根口眞英氏、キャラクターデザインに渡辺明夫氏と、前作の主要なスタッフが再集結して制作にあたっている。ストーリーやキャラクターなど詳しいゲーム内容は発売中の電撃プレイステーション Vol.416をチェックしてもらうとして、電撃プレイステーションオンラインではプロデューサーの盛氏へのロングインタビューを掲載。企画立ち上げの経緯や制作の裏側、ゲームのさらに深い部分まで迫ってみた。
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| 盛 政樹氏 データイースト、トンキンハウス を経て、5pb.に入社。ゲーム事 業部 Division 2に所属。代表作 にPS『Lの季節』、PS2『Missing Blue』など。『Lの季節2』ではプ ロデューサーを務め、監修にあ たっている。 |
――前作のファンの方も気にされていると思うのですが、9年も前の作品の続編が今登場することになった経緯を教えてください。
盛 政樹氏(以下盛、敬称略):理由としては大きく2つあります。1つ目はトンキンハウスからこの5pb.に来て以来、しばらく潜伏期間(笑)があったんですが、その間に色々な企画の下準備をしたり、他のギャルゲーメーカーさんとお話をさせていただいたりしていたんです。その中で出てくるのが、昨今のコンシューマのオリジナルギャルゲー市場がちょっと厳しいという話ばかりで…。そういう流れだと、例えば、できるだけ安くゲームを作るだとか、新規性を打ち出すなどの冒険をせずにゲームを作るだとかの方向に行くのは自然な話でして。僕もトンキンハウス時代は無茶なこともさせていただいたんですけど、そろそろ年貢の納め時、そういった業界の流れに乗っていくんだなぁと正直思っていました(笑)。
でもやっはり、そういう考えでゲーム作りをしていっていいんだろうかという悩みがずっと付きまとっていたんですね。そんなときに元キッドの開発スタッフが入ってきて、僕含めて4人のプロデューサーがそれぞれ開発部門を受け持つことになったんです。その4つで各々得意分野のゲームを作っていこうとなったときに、ほかのチームと同じことをやってていいのかなという思いが湧き上がってきたんです。1人くらい、少し変わったことをやるプロデューサーがいてもいいだろうと勝手に思い込みまして。(笑)それで、自分でちょっと殻を打ち破りたかったというか、ヘンに縮こまりそうな業界のなかで無茶をしてみたいというところで、自分が一番無茶をしていた頃の作品の1つ『Lの季節』を持ってきたんです。
――もう1つの理由というのは?
盛:『Lの季節』と『MissingBlue』は本当に好き放題やって、自分がこうだと思ったものをぶつけて作り上げた作品だったんです。それをファンのみなさんに評価していただいたというのは、すごくありがたかった。そして本当に息が長い作品になりました。未だに好きでいてくださるファンの方がたくさんいる。その方たちのために、何かできることはないかと考えた時に、支持していただいた作品の続編をリリースすることが一番喜びと驚きを与えられるではないかと考えました。
――そこで完全新作を作ろうという話にはならなかったのでしょうか? 変わったことをやりたかったとおっしゃっていましたが……。
盛:当然ほかにギャルゲーの完全新作の企画もありましたし、それ以外の企画もたくさんありました。しかし、モチベーションの部分……先ほどお話した自分自身が迷いがある中で生んだそれらの企画と、本来自分が持っていたものを生かした『Lの季節』の続編では、後者の方に魅力を感じましたし、何より『Lの季節』の続編を作ることによって、ほかの企画にさらに磨きがかかればという考えもあり、『Lの季節2』の制作を決定しました。
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香野由香 現実界のヒロインの1人で、 精遼学園高等部の2年生。 趣味は読書。 一見、普通の女の子だが、 誕生日が不明という ミステリアスな一面も持つ。 |
――『2』とタイトルに入っている以上は、前作とかなりリンクしている部分も多いのでしょうか?
盛:一応シリーズものとして『MissingBlue』があったり、世界観が若干似ている『D→A』があったんですが、僕の作品の中ではナンバリングタイトルというのは今回が初めてですね。初のナンバリングタイトルということで、前作のキャラも出てきますし、ストーリーも前作の1年後ということになってるので、もうつながりまくりといいますか(笑)。はい、純粋な続編です。ただ、『Lの季節』と『MissingBlue』、さらにその次の作品と、構想としては別の形の三部作を考えていたんですが。
――最初から三部作を予定していた?
盛:はい、じつは最初から3部作で。『L』と『M』と……。
――『N』ですね?(笑)
盛:そうです(笑)。じつはトンキンハウス時代に企画書まで作っていたんですよね。仮称が『Nightmare』。それは今回の『Lの季節2』ではなくて、もっとスケールが大きくて現在の市場規模ではなかなか作りにくい。それで、本来の続編の流れが縦だとすると、『Lの季節』の横に延びる続編のような位置づけで、今回の『Lの季節2』を企画しました。
――では、前作のプレイヤーの分身、主人公も出てくるんでしょうか?
盛:はい。ゲストキャラではないですけど、脇役よりは少し重要な役どころで前作の主人公やヒロインが出てきます。
――前作の1年後の世界ということで、主人公がどのヒロインと結ばれた状態で出てくるのかが気になります。
盛:前作をプレイした方は特に気になりますよね。前作の設定では、メインヒロインの4人の女の子がいて、その子たちの中の誰かと主人公は運命的に結ばれている設定で、そのうえで、どの子と結ばれるエンディングを見るかという感じでしたよね? 『2』は、誰とも結ばれずに一応事件は解決したという新しいルートを”ifの話”として設定し、その続編となっています。そのため、前作の主人公とヒロインは付き合ったりはしていないんです。ですから、もうプレイヤーの分身ではなくなった前作の主人公とヒロインが目の前でイチャイチャする姿を見ることはないので、そのあたりはご安心いただければと(笑)。
――どうでしょう? ファンとしてはつき合っているほうがうれしいのか、うれしくないのか(笑)。
盛:どうなんでしょうかね?(笑) そこは微妙なところだと思います。主人公を自分の分身と見るか、あくまで物語の主人公として見るかの比率は人それぞれですから感じ方も変わってきますしね。ただ、メインヒロインの誰かと前作の主人公が運命的に結ばれることが近い将来に必ずあるというのは、これはもう設定としてたぶん許せると思うんですよ。ただ、さすがに目の前でイチャイチャされるとちょっと辛いのかなと。(笑)でも、付き合っていないとはいえ、やっぱり前作の主人公とヒロインは仲がいいですよ。友達以上……な感じです。
――前作のメインヒロインと『2』の主人公が結ばれることはあるんでしょうか?
盛:それも考えたんですが、前作のメインヒロインは、前作の主人公と結ばれるという設定が既に決まってるので残念ながら恋愛にはいたらないですね。それは恋愛AVGとしてはどうなの、という話にもなるんですが、それ以前に『Lの季節』のストーリーとしてどうなの、と。(笑)さすがに運命の人を振って、今回の新主人公とくっついてしまうのは、前作はなんだっただよという話になりかねないので、それはやらないようにしました。恋愛要素については、基本的には新ヒロインが中心になります。
――前作のキャラクターは、ひととおり『2』で出てくるのでしょうか?
盛:残念ながら出てこない子もいます。本当は全員出したかったんですがオトナの事情で……。でも、メインヒロインはひととおり出てくると思っていただいていいのではないでしょうか。テーマの1つとして『Lの季節』の世界観や、あの頃ゲームにハマったプレイヤーご自身を思い出して懐かしんでもらおうというのがあります。あの頃体験した『Lの季節』の世界に、今の自分が『2』の主人公の体を借りて入ってくるような、そういうようなイメージですね。あの頃に一緒にアレコレやったキャラクターがいる、舞台がある。そんな変わらない世界に今の自分が入って、新しい事件を追うというような感じです。懐かしさも含め、楽しんでもらいたいですね。
(インタビューはまだまだ続きます。この続きは来週掲載予定です)
★ゲームの詳しい情報は電撃PlayStation Vol.416(発売中)をチェック!!
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『Lの季節2 −invisible memories−』
■メーカー:5pb.
■対応機種:PS2
■ジャンル:AVG
■発売日:2008年6月予定
■価格:通常版 価格未定 /初回限定版 価格未定
■関連サイト
・『Lの季節2』公式サイト
・5pb.